手持ち看板
2016/02/25
試しの『A』がうまくいったので、
ここから本番に入ります。
今回、神戸にある『フリースピリッツ』さんからの依頼で手持ち看板を作らせていただきました。お店の看板の仕事、光栄ですね。
どんなものを作るか、打ち合わせの段階から2、3案ありましたが、
ずっと使えて、かっこいいものというオーダーでしたので、
最終的にプエブロレザーで仕立てる『ニクモリの絞り出し製法』に落ち着きました。
(製法は独自の名前です笑)
さて、作りますよ。
まずは<キラーン!>を立体で起こし、
文字もフォント通りにカットしていきます。
キラーンは刃を斜めに入れて山を作っていきます。これが本物の立体裁断ですね。
3Dプリンターがあれば速攻できそうですが、無いのでフリーハンド裁断でいきます。
次にプエブロレザーのコニャックを裁断します。
キャンバス水張り用のベニヤにうまく巻き込めるよう
厚みも計算してパターンを起こします。
線が幾何学模様みたいでなんかいいですね。
長く雰囲気を維持して欲しいという思いから、全体は薄く漉かずに、
原厚で試みます。
革の良さってそういうところで差が出てくるような気がするので。
(ベニヤに巻き込むところはコバ漉きしていますがね)
これこれ
小学校の時とかよくやりませんでしたか?
鉛筆での転写。
まったくアナログですが、これでいいのです。
バランスを見ながら、配置して
張り込みに入ります。
ここからあとはもう
ありとあらゆる方法を駆使してなんとか文字を出します。
半分根性で出します。(いや、ちゃんと計算してますよ)
ほら、出てきましたよ文字が。
もう少しで完成です。
完成品は、神戸にある『フリースピリッツ』に行ってもらえれば置いてあるかもしれません。
もしくは代表の村田さんが持ち歩いているかも、
なんせ”手持ち看板”ですからね。
いろんな人に持ってもらって
どんな風にこれから変化していくのでしょうね。
楽しみです!
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